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TOEIC攻略に役立つ速読活用術―スコアアップにつながるトレーニング法とは?


TOEIC受験の際、制限時間内に全問解き終われない人が多くいます。特に、最後の長文読解パートでは、焦りも募って力を発揮できなかったという経験が多くの人にあるのではないでしょうか。

そんなときに役立つのが速読のスキルです。適切な速読トレーニングを重ねることで、時間にも心にも余裕ができます。また、相乗効果でリスニング力の向上にもつながるのです。この記事では、TOEIC攻略のための速読について詳しく紹介します。

 TOEIC攻略に速読が重要な理由とは

速読はTOEICのリーディングセクションを解く際に重要なスキルの1つですが、実はリスニングセクションにも役立ちます。速読力が聞き取り問題にどのように関連するのでしょうか。リーディングとリスニングの両面での速読の有効性について、以下、説明します。

リーディングセクションに有効な速読

「読むのが遅い」というのは、9割以上のTOEIC受験者が弱点に感じていることです。読むのに時間がかかってしまうと、大量のリーディングセクションの問題を解答する時間が足りなくなってしまいます。また、時間に追われると焦りが募って正答率が下がる人も多いのです。こういった弱点は、テクニックの勉強や練習だけでカバーできるものではありません。

速読力が身に付くと、時間に余裕ができるため、問題の解き残しが減ります。心にも余裕が生まれ、正答率も上がることが期待できます。

 

速読はリスニングセクションにも有効

 

速読はリーディング力の向上に有効なイメージが強いですが、実は相乗効果によりリスニング力の向上にもつながります。速読のトレーニングを適切に行うことで、英語のインプットを効率良く行え、脳の処理能力が上がるため、耳からのインプットであるリスニング力の向上にもつながるのです。

TOEICのリスニングセクションのPart 3(会話問題)やPart4(説明文問題)では、設問の先読みが有効です。速読力を発揮して落ち着いて設問の内容を先読みできれば、何を聞き取るべきかを事前に把握できます。目的意識を持ってリスニングに臨むと、流れてくる音声にしっかりと専念でき、答えやヒントになる情報にすぐにピンと来るでしょう。その結果、リスニング問題でも正答を見つけやすくなるのです。

 

 速読を活用した効率的なTOEICスコアアップのコツとは

適切な速読トレーニングは、「速く読む力」を習得するだけではなく、さまざまな設問タイプに合わせた読み方の幅を広げる効果があります。TOEICでの速読力活用法を、リーディングセクション、リスニングセクションの順に見てみましょう。

 

TOEICリーディングセクション

 

速読とは、単に速く読むスキルではありません。目的に応じて効率的な読み方ができる力です。文章の概要を素早くつかみたいときはSkimming(概要理解の読み方)、求めている情報や内容を探し出したいときはScanning(答えやヒントを見つける読み方)というふうに、速読力によって読み方の使い分けができるようになるのです。

TOEICのリーディングセクション(特にPart6、7)で英語の長文パッセージを読む目的は、すべての内容を細かく理解することではなく、設問の正解を効率的に見つけることです。

長文問題のタイプは、文脈問題、ピンポイント問題、解釈問題の大きく3つに分けられます。まずは設問を読んで、問題のタイプと把握すべき内容を明確にすることが大切です。そのうえで、各タイプに合った読み方をすれば効率的に解答できるので、スコアアップにつながるでしょう。基本的には、細かくすべてを熟読するのではなく、Skimming(概要理解の読み方)とScanning(答えやヒントを見つける読み方)をベースに要領よく読んで、解答していけばいいでしょう。

ただし、否応なしに速く読めばいいわけではありません。どの程度のスピードで読むのかは、本人の速読力と目標スコア次第です。読む速さの指標であるWPM(1分間当たりに読んだ単語数)が100~150程度の人が無理により速く読もうとすると、理解力が下がり、かえって正答率が下がるおそれもあります。スコアが下がるという逆効果となりかねません。

その場合は速く読むことにこだわりすぎず、WPM=100~150程度の自分のペースで焦らずに読み、別の解法テクニックを駆使してなるべく多くの設問を速く解いていくのがよいでしょう。解いた設問の正答率を上げて目標スコアを達成する方法が良い戦略かもしれません。実際に、「WPM=160程度でも速く解くテクニックを身に付ければ、全問正解は可能」と言っている満点講師(TOEIC990点満点を取得しているTOEIC講師のこと)もいます。

速読、特に英語速読は、トレーニングで「目で見る」×「脳で理解する」が速くなることで習得できるスキルです。スポーツ、楽器などの趣味や自動車運転などと同様、習得のためにはしかるべき専門的かつ段階的なトレーニングの積み重ねが必要です。

適切なトレーニングで英語速読を身に付けた人の多くは、WPM=400~500でSkimmingができるようになります。TOEICリーディングではこの力を最大限に使わなくても、WPM=200~300くらいでも制限時間内にゆっくり精読が可能となります。そのため、時間にも心にも余裕を持って正答を見つけることができます。

なお、WPMについては「WPMとは?英語の読解スピードの指標‐測り方や数値を上げる方法」で、リーディングセクションのスコアアップ法については「TOEIC リーディングを攻略!特徴、点数が伸びない原因、対策は?」で、特にPart 7(長文読解問題)のスコアアップ法については「TOEICのPart7攻略法―長文問題を時間内に解くためのコツとトレーニング」で詳しく紹介していますので、ご参照ください。

 

TOEICリスニングセクション

 

TOEICリスニングセクションのPart 3(会話問題)やPart4(説明文問題)は、会話や説明文の英語音声が流れ始める前に、その設問3問ずつを先読みするのが鉄則です。

出だしの1問目は、各パートの説明が流れている間に最初の設問3問を先読みします。2問目以降は、前問解答後の8秒(グラフィック問題の場合は12秒)のポーズおよび次の会話や説明文が流れてくる前に、次の設問3問に目を通しておきます。このように、何を聞き取るべきかという目的を明確にしたうえで英語音声を聞くのが理想的です。

問題を聞いている間に必要な情報が得られたらマーク欄に軽くチェックし、3問ともチェックした時点でまとめて塗りつぶし、次の設問の先読みに移りましょう。基本的にこれを繰り返します。

ここで、英文を読むのが遅い人は、先読みに時間がかかって十分に理解ができなかったり、先読みすることに集中しすぎて英語音声を余裕を持って聞けなくなったりします。しかし、速読力を身に付ければ数秒程度で自信を持って先読みできるので、会話や設問文を落ち着いて聞きとることができ、スムーズに解答できるのです。

速読トレーニングでは、高速に大量のイメージを処理できる右脳が鍛えられます。速読ができると、速い英語音声も楽にイメージ理解できるようになるため、リスニング力も上がるという相乗効果が期待できるのです。

 

 TOEIC英文の速読が得意になる勉強法とは

たとえ自己流であっても、何度も繰り返し読んで練習し慣れていけば、TOEICの英文を「ある程度の速さ」で読むことは目指せます。「習うより慣れよ」の範囲でのスピードアップであれば、専門的な速読トレーニングをしなくても、時間を意識しながら文章を読んで解くことを繰り返すだけで次第に慣れていきます。さらに、TOEICの文章問題の傾向に慣れたら、英語を読む速さも現時点の1.2~1.5倍程度になら伸びる可能性はあります。しかし、本人の読む癖による個人差が大きく、伸びてもせいぜいWPMが120~180程度です。また、即効性はなく、少しずつ効果が現れてくる長期戦となって効果を感じにくいため、途中で諦めて挫折する人も多いのです。

また、英文を一語一句読んで訳して理解するのではなく、2~4単語程度の意味の塊で区切って、英語の語順のまま塊ごとに意味を繋げて理解するスラッシュリーディングという読み方もあります。特に、中高生や受験生が、意味の塊毎に英文の構文を掴んでしっかり理解したり和訳したりするのに有効です。一語一句読んで日本語の語順に置き換えて和訳して理解するよりは速くなり、同じく現時点の1.2~1.5倍程度になる可能性はあります。ただ、スラッシュリーディングは、一語一句の読み方よりはましですが、文法を意識して理解する受験勉強の延長上の読み方であり、伸びてもせいぜいWPMが120~180程度でネイティブの平均(WPM=200~250)にはなりにくく、そもそもスラッシュを入れるなど英語のネイティブ話者もしないような不自然な読み方です。和訳を前提とした受験勉強に有効な部分はあっても、時間的な制約が大きく必要な情報を読み取る事務処理能力が求められるTOEICリーディングの速読法としておすすめはできません。

これらの方法では「楽に大量にイメージで高速理解する」「ネイティブ以上に速く読む」という真の速読法の習得はできないので、限界があります。人それぞれ読み方には長年の癖があるものです。習慣になってしまった、読むのが遅くなる目と脳の使い方の癖を、自力で修正・除去することは極めて難しいです。そのため、専門的かつ段階的なトレーニングを適切に継続する必要があるのです。

Max Reading(英語脳トレジム/英語速読)では、読み方の癖を取り除き、目と脳をより高速のスピードに慣らして、WPM=400~500以上でSkimming(概要理解)ができるようになる速読トレーニングを行います。その結果、TOEIC本番では「ある程度の速さ」まで読む速度を落として、WPM=200~300以上で楽に精読レベルで理解できるようになるのです。

 

効果的な基礎トレーニング法は、以下の点を押さえて読む練習を繰り返し行うことです。

  1. 文章を俯瞰(ふかん)して目で広く捉えながら、目線を移動させる
    一字一句を理解しようとせず、文中の大きな意味の塊「チャンク」ごとに目線で追う
  2. リラックスした状態で自然体を心がけ、脳でイメージ理解する
    無意識に目でチャンクを捉え、チャンクごとに楽にイメージしながら文意やシーン、文脈を捉えていく
  3. 心に余裕を持ってトレーニングを継続する
    目線移動の感覚をつかむ実践だけでなく、イメージで捉えるためにリラックスするという、メンタル面の訓練も行う

トレーニングの内容について詳しくは、「英語速読のコツと本質」をご参照ください。

Max Readingでは、速読の邪魔をする読み方の癖を取り除き、即効性のある1時間×十数回の専門的かつ段階的なトレーニングを継続して行います。成果は個人差はあるものの、コース受講生の8割以上がWPM=500以上(9割以上が400以上、ほぼ全員が300以上)の速さで読めるようになっています。1回の体験セミナーだけでも平均1.8倍の読解スピードになる即効性を体感できます。

 

 速読スキルでTOEICスコアアップ!仕事や勉強などの実践にも生かそう

速読のスキルは、TOEICリーディング問題のスコアアップに役立つだけではありません。適切な速読トレーニングの積み重ねにより、効率的なインプットができるようになるため、リスニング力も上がります。その結果、TOEIC全体のスコアアップも目指せるようになるのです。

また、速読トレーニングの目的は試験対策だけではありません。速読ができれば、英文や日本語を効率的に理解できるようになり、文書(英語&日本語)を読む仕事や勉強、読書などに実践できます。

TOEICのスコアアップや、仕事、勉強などの生産性向上を図りたい人は、まずは一度で効果を体感できる体験セミナーをお試しください。

 

 

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