効果的なトレーニングを行う
リスニング力向上につながる次のようなトレーニングを繰り返し行います。
- ▶ オーバーラッピング(シンクロリーディング)
- スクリプトを見ながら音声を聞き、聞くと同時に音声をまねして音読するトレーニングです。
- ▶ シャドーイング
- スクリプトを見ずに音声を聞き、聞いたままを聞くのとほぼ同時に発音するトレーニングです。最初は正確にすることはできないので、できる範囲を再現するだけで十分です。周りに人がいる環境では、口だけ動かす「口パクシャドーイング」でもいいでしょう。
- ▶ 速読トレーニング+相乗効果のあるトレーニング
- Max Reading(英語脳トレジム/英語速読)では、上述の方法に加えて、「速読トレーニング」と、この後紹介する相乗効果のある3つのトレーニングを行います。その結果、リスニングはもちろんのこと、英語力全般の向上に高い効果が得られます。
<速読トレーニング>
速読トレーニングはリーディングだけでなく、リスニングにも有効です。「目で見る」×「脳で理解する」の両方を速く高める速読トレーニングにより、耳から入った情報を「脳で理解する」リスニング速度も上がります。そうすると楽にイメージできるようになり、リスニング問題もリラックスして解くことが可能になるのです。
速読・英語速読の効果やトレーニング法について詳しくは、「速読とは?効果やメリット、習得するために必要なものなどを解説!」や「英語速読とは?日本人が速読できない原因や効果的な速読向上法を紹介」をご覧ください。
なお、TOIECリーディングに対する速読の効果については、「TOEIC リーディングを攻略!スコアが上がらない原因と対策は?」で紹介しています。
<速読と相乗効果のあるトレーニング1:聞き読みwith速聴>
「聞き読み」とは、音声を聞きながらそのスクリプトを目で追って理解する練習です。速読のできない人は通常、音声と一緒にスクリプトを一字一句目で追おうとします。それに対し、速読スキルを身に付けた人は、広く意味の塊をとらえた目線の移動により、脳の理解が音声より先に行こうとするため、その結果、音声が遅く感じられます。
遅く感じたら、「速聴」(音声を2~3倍の速さに再生する)で、同様のトレーニングをしましょう。速聴しても、広い目線の移動と脳の理解がついていくので違和感を覚えることはありません。耳と脳が速い音声に自然に慣れてくるので、結果としてリスニング力が強化されるのです。
速聴と音声の高低も変更可能なフリーソフトウェア「聞々ハヤえもん」のようなツールも活用するといいでしょう。
<速読と相乗効果のあるトレーニング2:オーバーラッピングwithなりきり音読>
スクリプトを見ながら音声を聞き、同時にまねしながら「なりきり音読」をする方法です。
なりきり音読とは、その場にいるかのようにイメージしながら気持ちを込めて音読することで、「棒読み音読」の対極にあたります。シーンのイメージや感情と一体化して発音練習することにより、現実の場面でも、伝えたいイメージの英語が自然に出やすくなり、スピーキング力の向上につながります。
<速読と相乗効果のあるトレーニング3:シャドーイング>
「聞き読みwith速聴」によりリスニングの精度が上がり、「なりきり音読」でスピーキングの精度も上がるため、それによりシャドーイング自体の精度が上がります。これが、さらなるリスニング力および英会話力向上へとつながるのです。