「読む」から身に付ける
「読む」「書く」「話す」「聞く」の英語4技能のうち、ビジネス英語では「読む」機会がもっとも多くなります。メールでのやり取りや資料の読み書きなど、ビジネスではさまざまな「読む」場面があります。
「書く」もありますが、それは自分で文書を作成するときだけです。しかし職場では、自分の文章だけでなく、他者が作成したさまざまな文書を読まなければならないため、それだけ「読む」機会が多くなるのです。
なお、ビジネスではメッセージを伝えるための電話対応や会議などで「話す」「聞く」場面もあります。しかし、より明確に伝えられ、エビデンスとして履歴や文字が残るメールやチャットなどが利用される傾向が高いため、結果的に「読む」機会が増えるのです。
日本人が海外とコミュニケーションする場合はなおさら、メール、チャットや資料など「読む」ものが多く使われます。商談の場合、最終的には取引の条件も契約書に明確にまとめられるため、これも「読む」につながります。
日本人にとって「読む」は、学校教育で学んだ基本があるため伸ばしやすい技能でもあります。「読む」ができるようになると「聞く」も向上しやすくなります。そして、「読む」「聞く」といったインプットができてはじめて、「話す」「書く」といったアウトプットができるのです。
つまり、「読む」は、「聞く」「話す」「書く」のベースといえます。
日本の企業社会では、TOEICのなかでも Speaking & Writing TestsやSpeaking Testではなく、 Listening & Reading Testが英語力を判定する指標とされるケースがほとんどです。このことからも、ビジネス英語を勉強するにあたっては、まずは「読む」を制することがとても重要ということがわかります。
英語のリーディング力を上げる勉強法については、「英語リーディングの勉強法!身に付けるメリットや上達させるためのポイントを紹介」をご参照ください。